2001年5月21日(月)13:45-15:15
開発援助における政府とNGOとのパートナーシップ
進行役:
ダイアン・ディロンリッジリー氏(ワールドYWCA国連代表)
発表者:
アデール・リスコフ氏(米国国際開発庁PVCアシスタント・ディレクター)
鈴木あゆ美氏(JICA企画・評価部援助協調室)
紀谷昌彦氏(在アメリカ合衆国日本国大使館経済班一等書記官)
討議者:
高橋径子氏(オイスカ海外グループ調査計画担当主任)
ウィリアム・シングルトン氏(グローブUSA事務局長)
このセッションでは、日米両国から政府開発援助(ODA)担当者とNGOを招いて、政府とNGOが協働して持続可能な開発を効果的に進めるにはどうしたらよいのか、あるいは、どのようにしてNGOは政府と共に、国際開発援助やNGOのキャパシティ・ビルディングなどに関する重要な政策に働きかけていくことができるか、などについて話し合った。
ワールドYWCAの国連代表をつとめるダイアン・ディロンリッジリー氏がモデレーターを行った。発表者は、米国国際開発庁(USAID)プライベート・ボランタリー・コーペレーション(PVC)のアシスタント・ディレクターであるアデール・リスコフ氏、JICA企画・評価部援助協調室の鈴木あゆ美氏と、在アメリカ合衆国日本国大使館経済班一等書記官の紀谷昌彦氏の3名。討議者はオイスカ海外グループ調査計画担当主任の高橋径子氏とグローブUSAの事務局長のウィリアム・シングルトン氏であった。
リスコフ氏はUSAIDと米国民間ボランティア組織(PVO)の長い協力関係の歴史に触れ、いかにUSAIDがこれまで米国のNGOだけでなく現地(途上国)のNGOを支援し、キャパシティ向上の手助けをしてきたかを説明した。近年、USAIDは特に現地のNGOとの協力関係に力を入れてきている。その結果、米国のNGOと現地のNGOのパートナーシップがますます強固なものになってきている。さらに、リスコフ氏は、国務長官コリン・パウエル氏が先ごろ発表した新構想「グローバル・ディベロップメント・アライアンス」を紹介した。
紀谷氏と鈴木氏は、日本政府のNGO支援について主に紹介した。日本政府は最近、NGO支援を強化すると同時にNGOとの協働に重きをおいている。しかしながら、NGO支援の関心が高まる一方で、本格的な支援を打ち出す枠組み作りにはまだ遠い。鈴木氏は、日米の援助協調の重要性を挙げ、すでに確立されているUSAIDとPVOの協力関係からJICAが学ぶことも多いと述べた。
オイスカの高橋氏は、政府−NGO間の協力関係が強化されたことに触れ、特に人口・エイズに関する地球規模問題イニシアティブの政策や実施に関して、7年にわたって実施されている外務省−NGOの定期懇談会を紹介した。また、新しい枠組みとして、政府や経済団体とNGOが協力して緊急人道支援を行うジャパン・プラットフォームに加え、農業、感染症・保健、教育分野で官民協力型のネットワークが新規に立ち上がったことにも触れた。
シングルトン氏はPVOの正統性(legitimacy)の問題に触れた。また、PVOが米国のよい価値観に基づいて開発援助活動を行うとともに、開発地域での現地のコンタクトとの協力関係を重視し、その経験を米国の外交政策の向上に生かしていることを紹介した。
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