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付録
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第2回日米CSOフォーラム・共同主催者レポート
<共催>
CSO連絡会、日米官民パートナーシップ(P3)、東西センター
2001年5月21〜22日 |
CSO連絡会、日米官民パートナーシップ(P3)、東西センターの共催による「第2回日米CSOフォーラム」は、2001年5月21〜22日の2日間、ホノルルの東西センターにおいて行われた。今回の会議は、昨年1月17日に行われた第1回フォーラムを継承するもので、昨年の70名と比べて、今年は100名を越える参加があった。これは、地球的規模の課題への取り組みにおける日米協力の関心の高まりを示すものといえる。
今回のフォーラムでは、日米CSO関係者のほか、初めて、バングラデシュ、カンボジア、グァテマラ、モンゴル、パラオ、ロシアの途上国NGOからの参加があった。また、米国際開発庁(USAID)、米国務省、外務省、アジア開発銀行、世界銀行、国際協力銀行(JBIC)、国際協力事業団(JICA)などの、両国政府関係者、主要な対外援助機関関係者らが集まった。このフォーラムは、国際交流基金日米センター、米日財団、トヨタ財団からの助成、およびアジア財団からの支援を得て実現した。
討議要約
2日間にわたるフォーラムでのプレゼンテーションと討議を通して、以下の事項が確認された。
- 日本と米国の対外援助の合計額は世界全体の半分近くを占め、また両国は、世界的にみた経済活動と対外投資において多大な影響力をもっている。その日米両国が地球的規模の課題解決に向けて、リーダーシップをとってゆく主要な責務を負っていることが確認された。
- 日本の多くのNGO(非政府組織)は、特にアジアを中心にさまざまな国において活動を行っており、米国や途上国のCSOや政府機関、企業と共同プロジェクトを開発していく用意があることが確認された。
- 米国の多くのNGOや財団は、これまで開発援助の分野に長く携わってきていることから、豊富な知識と経験を蓄積しており、それらは、日本や途上国のNGOが行う活動において活用され得ることが確認された。
- グァテマラでの環境保護と家族計画を組み合わせた革新的なプログラムの事例や、モンゴルのNGOのキャパシティ・ビルディング・プログラムの事例が紹介された日米途上国NGO協力のセッションなど、ケーススタディや途上国NGOの活動紹介を通して、途上国のNGOが、他国のドナーやNGOとの協調を通して、自国の発展において欠くことのできない役割を担っていることが報告された。このローカル・イニシアティブの認識とこれへの支援は、日米が進める開発援助の目的を達成していくために必要不可欠な要素である。さらに、現地のキャパシティの確立を支援することは、日米および他の援助機関にとっての重要な目的であり続けている。
- NGOと政府、多国間援助機関、財団とのパートナーシップに関するセッションを通して、他のセクターからNGOに寄せられる期待が急速に高まってきていることが確認された。この期待に答えるためにも、NGOは説明責任(アカウンタビリティ)を果たしていかなければならない。また、政策策定とプロジェクト遂行の両レベルにおいて、CSOが中心となった民間主導のアプローチが、開発における重大な役割を担っていかなければならないことが認識された。
- 緊急性の高い地球的規模の課題に対して取り組むには、より大きな意志と資金が要求される。NGOへの広範な支援が欠落していることは、NGOセクターの発展を阻害し、ますます必要とされてきているセクター間協力にNGOが効果的に参画する道を閉ざしている。現在の資金援助の体系は見直されるべきであり、それにより、間接費やキャパシティ・ビルディングの支援の増強、共同プロジェクトの実施やその開発費、将来の共同プログラム実施にむけた資源や知識の開発コストを担うといった、新規資金援助策の導入や現行制度の改善が検討されるべきである。
- u 農業・環境、保健・人口、人道支援、教育・青少年健全育成の分野における主要な問題に関し、参加者は、会議資料に含まれていた各参加団体の関心分野や具体的なプロジェクト案を参考に、共同プロジェクトの開発に向けて話し合った。ほとんどの参加者は、会議終了後も共同プロジェクトの具体化に向けて、話し合いを続けていくと報告している。これを達成させる手段のひとつとして、「日米協力オンライン・コミュニティ」が立ち上げられ、その利用の仕方がフォーラムで紹介された。
フォーラム参加者は、じかに会って話す機会をもつことで、お互いの活動を理解しあい、パートナーシップを成功に導くための相互の信頼関係を醸成し、地球的規模の課題を解決するために互いに協力していくことの必要性を再確認できると強く認識した。そのために、このフォーラムを年次フォーラムと位置づけ、加えて年次フォーラムのあいだにも対話を推進する手段が講じられるのが望ましいとの、意見の一致がみられた。
背景
非政府組織であるCSO連絡会と日米官民パートナーシップ・イニシアティブは、1998年2月にアジア財団の主催で行われた「日米コモン・アジェンダ・シビル・ソサエティ・ワークショップ」を発端に組織化へと動きだし、その後、着実にその役割を増し発展を続けている。途上国が抱える課題を解決するため、そして人類の利益のために、日米のNGO、および両国の公的、民間、非営利セクターを橋渡しする役割を果たしている。より具体的には、CSO連絡会とP3は、以下の目的のもとに活動している。
- 情報の共有、調査研究、会議の開催を通して、日本と米国、および途上国のCSOの連携を促進する。
- 効果的な開発を推進するために、政府および開発援助機関とのセクター間政策対話や、政府、NGO、財団、企業のあいだの官民パートナーシップを推進する。
- 日米のNGOが共同で、そして途上国のCSOとともに活動するための、キャパシティ・ビルディングを促進する。
- 南の国のCSOとのパートナーシップを促進する。
私たちの活動は、緊急性を要する多様な地球的規模の課題に対処するために、異なる利害関係者の効果的なパートナーシップが欠くことのできないものであるという信念にもとづいている。というのも、国家間の相互依存関係が増大しつつある今日の世界において、どの国たりとも孤立することはできないのであり、国際的な協力体制を充実させていくことは、他国を援助することのできる資源をもつ国にとって、自国の利益につながることであるとともに、責任でもある。また、政府、非営利、民間企業のどのセクターも、他のセクターとの協働なしには、今日の課題に効果的に対処していくことはできない。グローバリゼーションのもと、これらの課題は質量ともに増大しており、また複雑化している。それぞれのセクターがもつ強みを互いにもち寄って、効果的な対応を施していく必要が、現在、ますます緊急なものとなっているのである。 |
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