「幸せの経済学国際会議2016全州―地域の未来」にて、「地域の力診断ツール」について 報告してきました。

11.04


2016年10月13日(木)~14日(金)、韓国 全州市にて、「幸せの経済学国際会議2016全州―地域の未来(The International Conference on the Economics of Happiness 2016 Jeonju- Local futures,Localization)」が開催され、CSOネットワークから、プログラム・オフィサーの長谷川雅子が海外ゲストとして招待され、「地域の力診断ツール ワークショップ」について報告をおこないました。

「地域の力診断ツール」の報告は、13日(木)午後6時半から開かれた「地域の力と幸せについて(Discourse on Happiness, Power of Region)」のワークショップにて行いました。

当国際会議の実行委員長(チャンワン・オウ氏)や全州市の市会議員、全州市の「持続可能な開発のための全州協議会」の職員の方を含めた50名を越える方々がご来場下さり、約1時間にわたる報告に熱心に耳を傾けて下さいました。

まず、CSOネットワークが地域の問題に関わるきっかけとなった東日本大震災の福島復興支援から話を始め、「地域の力診断ツール」作成の背景となる日本の地域の現状(人口減少と高齢化、幸福度指標等指標を用いた地域づくり、若者の田園回帰等)、先進事例の訪問調査からわかってきたこと等を踏まえ「地域の力診断ツール」についてご紹介をさせていただきました。
「地域の力診断ツール」を活用したワークショップの事例として、福島県二本松市東和、福島県喜多方市山都、静岡県静岡市駿河区丸子のワークショップについてもご紹介し、住民の皆さまの地域への誇りや愛着、住み続けたいという気持ちが、地域の人とのつながりや、地域づくりへの関わりと深く関係していることを報告させていただきました。

会議資料集表紙

会議資料集表紙

その後、バー・アンヨン氏によるソウル市での地域づくりの事例報告の後、持続可能な開発のための全州協議会市民政策課課長のウォム・ソンボクさんと全州大学教授の許文卿先生を交えたパネルディスカッションに移りました。
パネルの中からもまた会場からもたくさんのご質問をいただき、それに答える形でパネルディスカッションが進みました。

セッションの様子

セッションの様子

質問は、
①ワークショップの具体的な成果は?
②ワークショップの参加者についての留意点は?
③参加者が地域を代表しているといえるのか?
④自治体の幸福度指標が施策に活かされている事例を教えてほしい。
⑤地域の幸せと個人の幸せの関係は?
⑥高齢化に際して具体的な住民の取り組みを教えてほしい
⑦「地域の力診断ツール」は主観的な指標だが客観的な幸福度指標についてはどう考えるか?

韓国現地多数メディアにも取り上げられました

韓国現地多数メディアにも取り上げられました

等々、全州市の皆さまの熱心さに心をうたれるとともに、多くの学びをいただくものでした。
ワークショップ終了後も、「地域の力診断ツール」のウェブサイトを教えてほしい、自分の地域にもぜひ来てほしい等、コメントをいただき、地域の皆さんの関心の高さを感じました。
全州市は、現在幸福度指標を作成中であり、「地域の力診断ツール」を参考にさせてほしいとのことでした。
そしてその指標を、「地域の力診断ツール」ワークショップのように、施策や取り組みに活かす形で活用していきたいとのことでした。
今後も、全州市の皆さんとは地域づくりについて情報交換をしながら、協力関係を強めていければと考えています。

韓国現地メディア
http://www.newsis.com/pict_detail/view.html?pict_id=NISI20161012_0012275964 

http://www.jeollailbo.com/news/articleView.html?idxno=495137

http://www.domin.co.kr/news/articleView.html?idxno=1126431

地域の力診断ツールの報告資料 英語Ver.(PDF)はこちら

幸せの経済学国際会議2016全州の資料集(PDF圧縮ファイル)はこちら

関連記事

カテゴリー

アーカイブ

ページ上部へ戻る