国際開発学会社会連携委員会セミナー:「パーム油」から持続可能な調達を考える を開催します。

07.04


国際開発学会社会連携委員会主催セミナー
□■□「パーム油」から持続可能な調達を考える □■□

 

セミナーチラシ(PDF)

セミナーチラシ(PDF)

ここ数年、「責任あるサプライ・チェーン」や「持続可能な調達」の議論が盛んになっています。国境を越えて伸長してきたサプライ・チェーンの先に連なる農園や資源採掘の現場、工場などでは、強制労働、土地収奪、環境汚染などさまざまな人権侵害や環境破壊が引き起こされているからです。2020年に東京で開催されるオリンピック・パラリンピック競技大会に向けて、現在「持続可能な調達コード」が作成されていることもあり、日本社会においても関心が高まってきました。

パーム油は、菓子パン、インスタント食品、チョコレート、アイスクリームなどの加工食品や石けん・洗剤など、私たちの身近にあふれる消費材に含まれていますが、その認知度は低いのが現状です。パーム油調達は、熱帯林の減少、生物多様性の喪失、労働者や子どもの権利の侵害など、環境、社会に大きな悪影響を及ぼしています。そのため、環境NGOなどが中心となり、「持続可能なパーム油のための円卓会議(RSPO)」や「パーム油革新グループ(POIG)」などが立ち上がり、食品、消費材メーカーなども取り組みを始めていますが、問題の解決にはほど遠いのが現状です。さらに日本では、政府、研究者、市民社会など企業のステークホルダーの議論、関心や取り組みはまだまだ限定的です。

本セミナーでは、「パーム油」をテーマに持続可能な調達の可能性について、学会として開発の視点を織り交ぜながら議論を行いたいと思います。

日時:  2016年7月29日(金)19:00 – 21:00
場所:  千代田区立日比谷図書文化館
千代田区日比谷公園1番4号(旧・都立日比谷図書館)
http://hibiyal.jp/hibiya/access.html
主催:  国際開発学会社会連携委員会
協力: 一般財団法人CSOネットワーク

*参加費無料、事前申し込み不要です。

プログラム

開会挨拶、趣旨説明
黒田かをり:国際開発学会社会連携委員会副委員長、一般財団法人CSOネットワーク 事務局長・理事

1. 持続可能なパーム油調達を巡る国内外の動きについて

◆「国際的なパーム油生産・市場のガバナンス構造の現状と課題」
発題者 吉田暢氏:日本貿易振興機構・アジア経済研究所 研究企画部研究企画課 課長代理(研究企画担当)

◆「見えない油ーパーム油の環境社会リスク」
発題者 飯沼佐代子氏:プランテーション・ウォッチ/地球・人間環境フォーラム

◆「食品企業の持続可能なパーム油調達の取り組みと課題」
発題者 中尾洋三氏:味の素株式会社グローバルコミュニケーション部PR・CSRグループ シニアマネージャー

休憩:

2. パネル・ディスカッションと質疑応答

パネリスト 古谷由紀子氏:サステナビリティ消費者会議代表
上記発題者3名

モデレーター 大橋正明:国際開発学会社会連携委員会委員長、聖心女子大学教授

配布用プログラム(PDF)

 

(お問い合わせ) office★csonj.org (★を@に変えてご送信ください)

一般財団法人CSOネットワーク
〒169-0051 東京都新宿区西早稲田2-3-18 アバコビル5F
TEL: 03-3202-8188  FAX: 03-6233-9560

以上

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