ボノ、TEDに登場 「極度の貧困解消は夢物語ではない」

05.19


【2013年2月26日 米国発】アイルランドのロックバンド「U2」のボノ(Bono)は、学術、エンターテイメント、デザインなどさまざまな分野の人物による講演会を主催するグループ「TED」が年に1回主催する大会TED2013にスピーカーとして招かれ、貧困解消に関する次のような講演を行った。

貧困にまつわるグッドニュース(実はあるんだよ、いい話が)
The good news on poverty(Yes, there’s good news)

ロックの演奏やいつもの偉そうな話は忘れてほしい。今日は事実だけを話しにきたんだ。

「ファクトビスト」(factivist=factとactivistを組み合わせた「事実に基づく活動家」なる造語)になることで、貧困を終わらせるために今後何が必要なのかがわかる。そこで、事実を紹介しよう。2000年以降に、

・800万人のエイズ患者が抗レトロウイルス薬を用いた治療を受けられるようになった。
・マラリアによる死が75%も削減された国もある。
・5歳未満児の死亡率は、1年間に265万人もの割合で低下した。
・極度の貧困に生きる人々の割合は、43%(1990年)、33%(2000年)、21%(2010年)と
年を追うごとに低下している。

極度の貧困は20年間で半減された。そして、ここで紹介した事実が示しているのは、私たちが、自分たちの世代のあいだに貧困をゼロにできるということだ――私たちが行動しさえすれば。

考えてみてほしい。先週どこかで、これほど重要な数字を見たことがあるだろうか?これは素晴らしいニュースだ。なのに、ほとんどの人々がこの事実を知らないなんて、腹立たしく思わないか。

もし、自分が1日1.25ドル以下の暮らしをしているとすれば、これは単なるデータではない。人生そのものだ。もし、自分が子どもに最善を尽くしたいを考えている両親だとすれば、この迅速な進展は、絶望から抜け出し、希望へと続く道となる。

出典:One
原題:Bono at TED 2013: Eradicating extreme poverty doesn’t have to be a dream
URL:http://www.one.org/c/international/actnow/4625/

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