MDGs考案者の気がかり 新開発目標が「欲しいものリスト」になってはいけない

11.23


【2013年9月18日 ブリュッセル(ベルギー)発】MDGs策定に関わったジャン・ヴァンデモルテレ(Jan Vandemoortele)氏はユーロアクティブ(EuroActiv)のインタビューに対して、議論が進められているポストMDGs開発目標について次のようにコメントした。

同氏はまず、ポストMDGs開発アジェンダは「欲しいものリスト」であってはいけないと指摘する。「あまりに多くの内容を盛りこもうとすると、ポストMDGs開発目標は“欲しいものリスト”に退化してしまう。すると、明確やわかりやすさは失われ、測定可能ではなくなる。このような目標はただちに無視されてしまうだろう」。

では、具体的にポストMDGs開発アジェンダには何を盛り込むべきなのだろうか。同氏は「世界の最貧困層12億人が富の1%しか得ていないのに対して、最も豊かな10億人がその72%を得ている現状などから、国際的な格差を目標に取り入れることが重要だ」との見解を示した。

格差については、国連の宣言が格差に対してどこまで影響を及ぼせるのかという疑問があるが同氏は「確かに、国連は各国の政治に直接影響を及ぼすことはできない。しかし、目標に取り入れることで格差の問題を前面に出せるし、各国の政策決定者によるこの問題への取り組みも期待できる」と、国連に限界はありつつも、格差を目標に取り入れることは必要と語った。

また、同氏は強いリーダーシップの出現が交渉の行方を大きく左右すると見ている。「国連加盟諸国がポストMDGs目標策定において、議論を政府間交渉に限り、市民社会の参加を制限する姿勢を取ろうとしている。政府間交渉だけでつくられた目標は意味のないものになる可能性が高い。政府間以外の強いリーダーシップが必要だ」「例えば、ポスト2015年開発アジェンダのためのハイレベルパネルによる報告書“新たなグローバルパートナーシップ:持続可能な開発を通じた貧困解消と経済の転換” は議論のための新たな内容こそ提供したものの、(具体的にこれを中心に行っていくという)リーダーシップは感じられなかった」「ポストMDGs目標策定プロセスに必要とされるリーダー役が現れた時に、国連加盟諸国がその役を任せられるかどうかも大きな課題だ」。

出典:EurActiv
原題:MDG designer fears UN goals will ‘degenerate into wish list
URL:http://www.euractiv.com/development-policy/mdg-designer-fears-un-goals-dege-news-530429

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