地域の力シンポジウム 3.11東日本大震災と内発的復興 ―農山村と都市の結びつきを考える―(2014年2月16日)ご報告

04.09


地域の力シンポジウム
3.11東日本大震災と内発的復興
―農山村と都市の結びつきを考える―

2014年2月16日(日) 13:30-16:30
場所: 日本青年会館 6階GR会議室

一般財団法人CSOネットワークでは、2014年2月16日(日)、東京都新宿区日本青年館にて「地域の力シンポジウム 震災からの内発的復興―農山村と都市の新しい結びつきを考える―」を開催しました。当日は、農業関係、企業、大学関係、NPO/NGO等様々なセクターから70名の方々のご参加をいただきました。シンポジウムの基調講演、特別報告、パネル討議を簡単にご報告いたします。

主催: 一般財団法人CSOネットワーク「地域の力フォーラム」
共催: 特定非営利活動法人福島県有機農業ネットワーク
助成: 独立行政法人環境再生保全機構地球環境基金

<基調講演>

基調講演 大江正章さん

基調講演 大江正章さん

まずCSOネットワーク代表理事の今田克司より開会挨拶の後、基調講演として、地域の力フォーラム委員長、コモンズ代表、(特活)アジア太平洋資料センター共同代表の大江正章さんより、「3.11の被災地から見える地域の力」と題してお話いただきました。

大江氏は、復興、創造的復興、復旧という言葉は飛びかっているが、内発的復興を意識している人は少数であると述べ、内発的復興への以下の6つの視点を紹介されました(①犠牲のシステムからの脱却②地域循環型社会の構築③経済成長優先主義から脱成長へ④内発的な力と外来的な力の交響⑤自然観の転換⑥故郷への思いの継承)。また、地域の力を活かした内発的復興の取り組みとして、ゆうきの里東和ふるさとづくり協議会(福島県二本松市東和地区)、いわきおてんとSUNプロジェクト(福島県いわき市)、宮城県石巻市北上地区の漁師やNGOの取り組みについて報告されました。

最後に、農山村は内発的にしか発展することはなく、小規模で生きていくことは可能であり、それは持続可能であると締めくくられました。

<特別報告>

特別報告 浅見彰宏さん

特別報告 浅見彰宏さん

次に特別報告として(特活)福島県有機農業ネットワーク理事の浅見彰宏さんより「中山間地の農の価値と都市との交流―福島県喜多方市山都の取り組み」と題してお話をいただきました。浅見さんは鉄鋼メーカー勤務後、福島県山都町に移住就農されました。その経緯や中山間地での農業の現状、課題、可能性について、高齢化により維持保全が難しくなった本木上堰(農業用水路)の堰さらいボランティアの受入れ活動を中心にお話をされました。

<パネル討議>

パネル討議では「農山村と都市の新しいかかわり」と題し、(特活)福島県有機農業ネットワーク理事長の菅野正寿さんをコーディネーターとして、大地を守る会生産部長の戎谷徹也さん、(株)博報堂クリエイティブ戦略企画室長の藤井久さん、国士舘大学文学部史学科地理学科准教授の宮地忠幸さん、CSOネットワーク事務局長・理事の黒田かをりより報告をいただき、それに基づき討議をおこないました。

パネルディスカッション 戎谷徹也さん

パネルディスカッション 戎谷徹也さん

パネルディスカッション 藤井久さん

パネルディスカッション 藤井久さん

パネルディスカッション宮地忠幸さん

パネルディスカッション宮地忠幸さん

(特活)福島県有機農業ネットワーク理事長の菅野正寿さんより福島の現状についてお話があった後、戎谷徹也さんより、3.11以降の大地を守る会の取り組みについて、福島産の食品の流通、陳列を止めなかったことや事実を伝えることに力を注いできたとのご報告をいただきました。次に、㈱博報堂クリエイティブ戦略企画室長藤井久さんより、農業に関するご自身や業界における意識の変化および農業に関する博報堂の取り組みについてお話がありました。国士舘大学文学部史学科地理学科准教授の宮地忠幸さんからは、ゼミ実習で訪れている福島県二本松市東和地区での農作業を中心とした活動についてご報告をいただきました。最後にCSOネットワーク事務局長・理事の黒田かをりより、福島や有機農業との関わりについて報告があり、ご登壇者によるパネル討議へと移りました。会場からも活発なご意見・ご質問をいただき、それを踏まえる形で、基調講演をされた大江正章さんより、地産地消の大切さ、福島に行って現場をみることの必要性が述べられ閉会となりました。

会場では、物品販売もおこなわれ、福島県有機農業ネットワークの食品加工品や、コモンズの関連書籍、国士舘大学文学部宮地ゼミのロハス米などが販売されました。

会場での物品販売(コモンズの書籍販売)

会場での物品販売(コモンズの書籍販売)

会場での物品販売(福島県有機農業ネットワーク食品加工品)

会場での物品販売(福島県有機農業ネットワーク食品加工品)

宮地ゼミの学生さんもボランティアとしてお手伝いくださいました

宮地ゼミの学生さんもボランティアとしてお手伝いくださいました

 

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