グローバル市民社会ニュース 第4号

07.21


市民社会グループ「機会を逃すのは許されない」~国連金融危機会議 (2009.6.26)


市民社会組織のグローバル社会経済グループ(Social Watch、EORODADなど13組織)は、 世界金融経済危機と開発への影響に関する国連会議において、 途上国への早急かつ長期的な資金の必要性を議論の中心に据えるよう声明を発表した。 「先進国はG8やG20といった場を利用する一方で、国連での議論は避けており、 危機への影響を最も受ける声なき人びとの意見を聞こうとしていない」と厳しく批判した。

出典:IPS
http://www.ipsnews.net/news.asp?idnews=47380

スティグリッツ、市民社会との対話でグローバル金融システムの再構築を要求 (2009.6.26)


国連総会議長の下に設置された 「国際通貨・金融システム改革に関する専門家委員会」の議長であるジョセフ・スティグリッツは、 ニューヨークでの市民社会との対話集会で、 「途上国は金融危機の影響で金融資源が不足しており、政策的余地がなくなってしまっている」と指摘し、 「融資ではなく贈与の形での途上国支援、会計基準や金融商品の透明性確保、 銀行の秘密主義やタックス・ヘイブンの終えん」などを呼びかけた。

出典:Ten Days of Action Blog, Social Watch
http://tendays.socialwatch.org/?p=433

アクションエイド「国連金融危機サミットは失望に終わる」 (2009.6.26)


国際NGOのアクションエイドは、 6月24日~26日にニューヨークの国連本部で開催された国連金融危機サミットについて、 危機から学んだ教訓を世界に示す機会を逃したと非難する声明を発表した。 「ワーキンググループの設置は意味があいまいであり、 スティグリッツ委員会やG77の提言が今後どのように活かされるのか、まったく不透明である」と指摘している。

出典:ActionAid
http://www.actionaid.org/pages.aspx?PageID=34&ItemID=478

市民社会組織、国連金融危機会議の点数表を作成~結果は落第点 (2009.6.27)


国連金融危機会議に結集した、市民社会のグローバル社会経済グループは、会議の閉幕を受けて、 7つの主な分野についての政策評価と採点を行った。 一部の分野で進展もあったが、全体的な結果としては、 途上国が危機に対応するのに十分な資源を提供するには全く不十分であったとして、落第点をつけている。 採点結果は35点満点で11点となり、 経済ガバナンスについては「グローバル経済理事会」がまともに議論されなかったことで0点とされた。

出典:Ten Days of Action Blog, Social Watch
http://tendays.socialwatch.org/?p=491

ITUC(国際労働組合連合)、ホンジュラスの軍事クーデターを批判 (2009.6.28)


ITUCとそのラテンアメリカ組織であるTUCA(アメリカ労働組合連合)は、 ホンジュラスにおける軍事クーデターを強く非難し、 「オンジュラス国民の意思を尊重した、セラヤ大統領の即時帰国と復権」を求めている。 セラヤ氏は、労働者の最低賃金を引き上げるなどの所得再分配政策を推進していた。

出典:ITUC
http://www.ituc-csi.org/spip.php?article3971

イスラエル:アフリカからの難民・亡命者への対応が問題に (2009.7.2)


イスラエルでは、毎月約200~300人のアフリカ人が亡命を求めてエジプトとの国境を超え入国して来る。 しかし、NGOからはこの対応をめぐってイスラエルやエジプトの当局を非難する声があがっている。 あるアフリカ人の亡命者はエジプト国境警備隊に射殺されることもあり、 入国してもイスラエル当局に強制送還されるケースもある。 UNHCR(国連難民高等弁務官事務所)は、 難民認定プロセスにアクセスすらできないのは認められないとしている。

出典:IRIN
http://www.irinnews.org/Report.aspx?ReportId=85099

CIVICUS、ザンビア政府のNGO規制法案に対する懸念を表明 (2009.7.8)


CIVICUS (World Alliance for Citizen Participation)は、ザンビアのバンダ大統領宛てに、 同国の議会に提出されるNGO法案に対して重大な懸念を表明する書簡を送った。 CIVICUSによれば、この法案は、ザンビア憲法や国際憲章で認められている結社の自由を侵害し、 NGOの独立性を損なうものであり、 NGOによるザンビアの人びとへの支援活動にも重大な支障が出ることになると警告している。

出典:CIVICUS
http://www.civicus.org/media/446-CIVICUS-Zambia-NGO-Bill-2009-submission%208_7_09.pdf

国連NGLSで「社会統合」のグッド・プラクティスを募集 (2009.7.13)


社会開発NGO委員会は、国連社会開発委員会と連携して、社会統合に関する調査を開始し、 国連NGLS(非政府リエゾンサービス)のウェブサイトを通じて そのグッド・プラクティスの報告を各国のNGOに対して呼びかけている。 この調査は、2010年2月に開催される国連社会開発委員会に向けて、政策提言を行うことを目的としている。

出典:UN Non-Governmental Liaison Service (NGLS)
http://www.un-ngls.org/socialintegration/

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