MDGsを正す 英国のNGOが政策文書を発表

11.25


【2012年9月18日 英国発】英国のアクションエイド(ActionAid UK)は、第67回国連総会に合わせて「ポスト2015年開発アジェンダへの提言を行うハイレベルパネル(以下、ハイレベルパネル)」の第一回会合が開催されることを捉えて、同会合の直前に「ミレニアム開発目標(MDGs)を正す」と題する政策文書を発表した(「Right」は「権利」を意味することから、人権、特に女性の権利の視点を新たな開発目標の中心に据えることも意味している)。

同政策文書は、ハイレベルパネルに「世界が本当の意味で協力してこそ世界が直面する数々の課題を解決できる」ことを認識するよう求めており、また、ポスト2015年開発目標そのものについては、「対象を途上国だけではなく全世界へと広げ、開発課題に加えて環境課題にも取り組むべき」と提案している。

同政策文書のその他の要点は次の通り。

・MDGsとは異なり、新たな開発目標は目標、戦略、資金どれを取っても人権を中心に据えるべきだ。
・なかでも女性の権利が最優先事項とされるべきだ。女性は平等に開発の恩恵を受けるべきであり、また、女性の生活、地位の向上は開発目標達成への近道でもある。
・最も貧しい人々が自由に自らを組織化し、要求を訴えることができるべきだ。一方で、政府は説明責任や透明性を担保し、彼らの人権を保障し、貧困から引き上げなくてはならない。
・裕福な国々は、途上国が税収を自国の開発に活用できるようにするために、貧しい人々を犠牲にして裕福な企業が得をするという歪んだ税制を変える必要がある。

全文はアクションエイドのホームページからダウンロードできる。

▼「Righting the MDGs」のダウンロードはこちら

http://www.actionaid.org.uk/103378/what_next_after_the_millennium_development_goals.html

出典:ActionAid UK
原題:What next after the Millennium Development Goals?
URL:http://www.actionaid.org.uk/103378/what_next_after_the_millennium_development_goals.html

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