ポスト2015年における人権と法の支配の役割は 国連総会議長がハイレベル・イベントを開催

07.04


【2014年6月10日 ニューヨーク(米国)発】2014年6月9、10日の2日間、ニューヨークの国連本部にてハイレベル・イベント「ポスト2015年における人権と法の支配(High-level Event of the General Assembly on the Contributions of Human Rights and the Rule of Law in the Post-2015 Development Agenda)」が開催された。

このハイレベル・イベントは、ポストMDGsに関する議論の一環として、2014年秋の第69回国連総会までに国連総会議長が主催する6つの会合の最後を締めくくるものだ。

議論の中で参加者たちは、貧困解消における人権や法の支配の役割や、社会的・経済的なギャップを埋めることの重要性を力説。また、各国の事例を取り上げながら、国レベルでの法の支配の確立を推進していくには各国が主体性を持ち、その国の文脈に適合させることが重要だと強調した。また、パネルディスカッションでは、ポスト2015年開発アジェンダにおける人権と法の支配の統合が、貧困解消や持続可能な開発の実現にどのように寄与するかについて議論がなされた。

議論を経て参加者たちは、人権に関して単独の目標を定める必要はないという点に合意した。一方で、法の支配をどのように扱うかについては、単独の目標として扱うか、それともすべての目標における主要な論点とする形を取るのか、意見が別れた。

また、本イベントの議長を務めたジョン・アッシュ第68回国連総会議長は、2014年2月からのべ6回行われた会合のまとめの会合を2014年9月8、9日に開催することを発表した。

▼High-level Event of the General Assembly on the Contributions of Human Rights and the Rule of Law in the Post-2015 Development Agendaの主要な関連資料はこちら

出典:International Institute for Sustainable Development (IISD)
原題:UNGA Discusses Post-2015 Role of Human Rights, Rule of Law
URL:http://post2015.iisd.org/news/unga-discusses-post-2015-role-of-human-rights-rule-of-law/

ページ上部へ戻る