「ハイレベルパネル」が第二回会合を開催 ポスト2015年開発目標策定への意思を再確認

02.27


【2012年11月2日】「ポストMDGsに関するハイレベルパネル(以下、ハイレベルパネル)(※1)」 は2012年11月2日に英国のロンドンで第二回会合を行い、2015年以降の貧困解決枠組みにおける協働の意思を再確認した。

「活発で建設的、かつ実りの多い議論が行えた」。会合後に、ハイレベルパネルの共同議長を務めるキャメロン英首相はこのように感想を述べた。

3日間にわたって行われた会合では、人間開発、雇用、生活などの分野を主に取り上げ、また、どのようにして排外あるいは周縁化された人々に手を差し伸べるかの議論もなされた。また、「一連の議論においては多くの参加を得ながら、透明性の高い議論を行なってほしい」という潘基文国連事務総長からの呼びかけに応える形で、市民社会や民間セクターの代表、および若者からの提起を受ける場面もあった。

キャメロン英首相、ジョンソン=サーリーフ・リベリア大統領と並んで共同議長を務めるユドヨノ・インドネシア大統領は、「経済成長が環境破壊を招かないためには、持続可能性の確保が重要だ。私たちは、将来世代が必要とする資源を危機にさらすことなく、現世代のニーズを満たせることを確実にしなければならない」と強調した。

パネルメンバーは向こう8ヵ月間、同メンバー間および多様なステークホルダーを交えての議論を継続する。次回会合は2013年の第一四半期に、リベリアのモンロビアにて開催が予定されている。

※1 ポストMDGs開発目標に関するハイレベルパネル
MDGsが期限を迎える2015年以降の国際開発のあり方を議論するために、国連内に設置された組織。2013年の上半期中までに、潘基文国連事務総長に提言を提出することが求められている。メンバーには、国連加盟国政府、民間セクター、学識者、市民社会関係者等から構成されて、ユドヨノ・インドネシア大統領、ジョンソン=サーリーフ・リベリア大統領、およびキャメロン英首相が共同議長を務める。なお、日本からは菅直人前内閣総理大臣がメンバーに選出された。

出典:UN News Centre
原題:High level group reaffirms commitment to develop framework to fight global poverty
URL:http://www.un.org/apps/news/story.asp?NewsID=43410&Cr=MDGs&Cr1=

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