ユニバーサル・ヘルス・カバレッジをポストMDGsの主流に 日本政府が国連総会サイドイベントで訴え

10.24


【2013年9月25日 ニューヨーク(米国)発】2013年9月25日に日本政府は「ポスト2015年:保健と開発」と題するイベントをニューヨークで開催した。

このイベントは開催中の第68回国連総会のサイドイベントとして行われたもので、日本政府が今後力を入れるとしているユニバーサル・ヘルス・カバレッジ(UHC)の有用性について議論を深めることを目的とするものだ。

日本政府は同国連総会直前に安倍晋三首相が医学専門誌「ランセット(Lancet)」にUHCの有用性を訴える論文を寄稿するなど、ポストMDGsにおけるUHCの主流化に力を入れている。

イベントは安倍首相、クラーク国連開発計画(UNDP)総裁、キム世界銀行総裁それぞれによる挨拶に始まり、より公平な社会の実現におけるUHCの有用性や、UHCをポスト2015年開発アジェンダの中にどのように位置づけるかについて2部構成で議論がなされた。

本イベントの議長を務めた岸田文雄外務大臣は総括発言として「MDGsで目標達成の遅れている保健分野の諸課題に対処するために、人間の安全保障及びそれを具現化したUHCという考えが重要であり、これらの点がポスト2015年開発目標の中に位置づけられるべき」との考えを強調した。

●「ポスト2015年:保健と開発」の主な発言者
安倍晋三首相
クラーク国連開発計画(UNDP)総裁
キム世界銀行総裁
チャン世界保健機関(WHO)事務局長
カンファン仏開発担当大臣
オショティメイン国連人口基金(UNFPA)事務局長
ダレCHESTRAD・CEO
フォーシスSave the Children UK・CEO
ダイブル世界基金事務局長

▼安倍晋三首相による発言はこちら
http://www.mofa.go.jp/mofaj/gaiko/page3_000423.html

出典:外務省
原題:第68回国連総会サイドイベント「ポスト2015年:保健と開発」の開催
URL:http://www.mofa.go.jp/mofaj/gaiko/page3_000422.html

出典:United Nations Development Programme
原題:Helen Clark: Speech at Japan Side Event “Post-2015: Health and Development”
URL:http://www.undp.org/content/undp/en/home/presscenter/speeches/2013/09/25/helen-clark-speech-at-japan-side-event-post-2015-health-and-development-/

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