第二回視察 岩手県葛巻町

葛巻町概要説明

くずまき高原農場にて、葛巻町農林環境エネルギー課主任の日向(ひなた)信二さんより自然エネルギーの町葛巻町の概要について説明を受けました。葛巻町のおもな特徴としては、ア)町の面積の86%が山林で林業振興に務めてきたこと、イ)鉄道、高速道路が通っていないため企業誘致が難しく、ほかのユニークな手段で町おこしを図らなければならなかったこと、ウ)伝統的に酪農が盛んな地域であること(厳寒で農作物がつくりにくい)、 エ)震災前から地域エネルギー推進に向けて、市長のイニシアティブでエネルギー問題に取り組んできたこと、など。

また、クリーンエネルギーの取り組みについての詳しい実態をつかむことができました。現在、葛巻町では、風力発電、バイオガス(酪農および木質バイオマス)から、年間5700万KWhの発電量を生み出し、町の電力自給率が160%になっています。

葛巻林業株式会社

葛巻林業株式会社 葛巻工場工場長楢木健一さんにご案内をしていただきました。

葛巻林業株式会社にて

葛巻林業株式会社にて

工場で実際にバークペレットを作っている現場を視察できたことを含め、新しい林業の模索の一形態を学ぶことができました。また、間伐材や樹皮の有効活用、CO2削減、新たな燃料開発、樹木の下に敷く土としての利用などの面でペレット製造の意義について意見交換ができました。

森と風のがっこう

NPO法人岩手子ども環境研究所スタッフの中村明子さんにお話をうかがいました。

森と風のがっこう

森と風のがっこう

廃校になった小学校の分校を利用してつくられたNPOの学校で、循環、再生、再利用をテーマに子どもが生き生きと学ぶ場を提供している様子を垣間見ることができました。

町長との会食

くずまき高原農場にて葛巻町長の鈴木重男さんと政策秘書課の丹内勉さんと会食をしながらお話をうかがいました。山林がもっている力、都市にない力をいかに食糧、環境、エネルギー政策に生かすかを考え抜いて実践している姿勢に触れることができました。

ページ上部へ戻る