皆さま、こんにちは。サステナビリティコミュニケーターの梁井です。
昨年6回にわたりお届けしたインタビューシリーズ「CSONJな人たち」に続き、さらにCSOネットワークを取り巻く人やCSONJな人たちから見たCSOネットワークをご紹介するシリーズ「続・CSONJな人たち」の第2弾をお届けします。
今回は、インタビューシリーズ「CSONJな人たち」のインタビュアーとして大活躍してくれたプロジェクトアソシエイトの山本真穂さんから見たCSOネットワークについてお聞きしました。どうぞご覧ください!
CSOネットワークでどんなことを担当していますか?
これまでインターン生やプロジェクトアソシエイトとして、事業や広報のサポートという形で広く関わらせていただきました。この企画の前身である「CSONJな人たち」では企画から運営を担当させていただきました。
現在は、5月からスタートした新プロジェクトの運用を担当しています。この新プロジェクトは、サステナビリティへの意識や理解は少しずつ高まってきているものの、実際のアクションにはつながっていない人が多いのではないかという問題意識から出発したもので、消費者問題の専門家が集まる「サステナビリティ消費者会議(CCFS)」と協働で立ち上げました。消費者の目線とサステナビリティの知識、互いの強みを持ち寄って市民の行動変容を促すことを目指しています。具体的には、「『好き』をサステナブルに」というモットーのもと、メンバーそれぞれが自分の「好き」な物事をよりサステナブルに楽しむポイントを探し出し、皆さんも使えるアクションガイドとしてInstagramで公開しています。また、単に知るだけでなく「どんな行動を起こしていくか」という行動宣言の発信まで呼びかけている点も特徴です。実際にメンバーの好きなものから出発していますので、皆さんにぴったりのアクションガイドもきっと見つけられると思います。今後定期的に投稿を続けていきますので、ぜひ一度のぞいてみてください。
山本さんのCSOネットワークとの出会いについて教えてください。
インターンの募集広告を見たのが初めての出会いでした。当時わたしはワーキングホリデー先のカナダから帰国したばかりで、漠然と「社会に貢献できることをしたい」と思っていました。とはいえ知識も皆無で、自分の目指す方向や問題意識の在処をはっきりさせたいと思っていたときに出会ったのがCSOネットワークでした。ビジョンへの共感はもちろんのこと、日本の企業の大部分を占めながらも経営環境の厳しさゆえ、持続可能性向上への主体的な取り組みが課題とされる中小企業に対する問題意識に特に共感しました。
実際にインターン生として関わらせてもらうと、社会構造や人権問題などそれまで考えてこなかった根本的な事柄に目を向けることになりました。知れば知るほど問題の大きさや複雑さに打ちのめされるばかりでしたが、社会に生きる者として、こうした事柄に直面する機会を与えていただいたのはとてもありがたいことだったと思っています。
昨年、インタビュアーを担当されたシリーズ「CSONJな人たち」を振り返っての思い出を教えてください。
毎回、概ね同じ質問構成でインタビューに臨んだのですが、結果的にまったく異なる内容にまとまりました。それがもう「CSOネットワークらしい」と思います。CSOネットワークはスペシャリストの集まりですので、皆さん専門領域はもちろんのこと、これまでの経歴も物事の切り取り方もまったく異なっているのです。
そんな中で共通点として感じたのは、弱い立場の人へ寄り添う姿勢を全員が持っていたことです。労働者、被災者、消費者など取り上げ方は様々でしたが、弱い立場に置かれている人たちが安心して暮らせる社会を作るという想いが通底していることが伝わってきました。これはまさに「一人一人の尊厳が保障される公正で持続可能な社会の実現」というCSOネットワークのビジョンそのものですよね。事業領域も広く、一見何の団体か分かりにくいCSOネットワークですが、皆さんの話を聞き、アプローチは多様ながらも目指す場所はひとつということが再認識されたように思います。
また、人生模様が様々で面白く、普段は聞けないことも直接質問でき、1対1での対話は本当に贅沢な時間だったと思います。
山本さんから見たCSOネットワークはどんな団体ですか?
「目利き」という言葉がぴったりだと思っています。そもそもの成り立ちやこれまでの活動実績を考えても、先見性があり、社会に必要な取り組みを見出し伝えていくことに長けていると感じます。
そしてそれができるのは、変化を続ける社会の中で常に本質を見据えているからだと思います。インタビューをしているときにも感じましたが、職員の一人一人が専門家で十分な知識を持ちながらも、どうしたら公正で持続可能な社会を実現できるかを模索し続けており、ひとつの手段にこだわったり、停滞するということがありません。目的を達成するためには、変化や新たな分野への挑戦もいとわない姿勢はとても尊敬できます。
これからどんなことをCSOネットワークに期待しますか?
SDGsブームとも言えるような状況にある今、持続可能性について注目が集まる反面、本質的な部分が理解されていないのではと思うこともあります。知識を提供するだけでなく主体的に考えるきっかけをつくることもCSOネットワークの得意とするところだと思うので、今後もぜひたくさんの人にきっかけを与え、社会を変えていって欲しいと思います。
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山本さんは、「CSONJな人たちシリーズ」、そして今回のCCFSとの協働プロジェクトと、いつも新たな風をCSOネットワークに入れてくれており、いろんなアイデアが形になってきています!コロナ禍の中、CSOネットワークに加わってくれた山本さんとは、実は、佐賀に出張に行った際の1度しか直接お会いできていないのが不思議なほどです!ぜひ引き続き、CSOネットワークの活動の輪を一緒に広げていきましょう!
引き続き、「続・CSONJな人たち」では、CSOネットワークを取り巻く方々をご紹介していきたいと思います。どうぞお楽しみに!
プロフィール:
プロジェクトアソシエイト 山本 真穂(やまもと まほ)
CSOネットワークプロジェクトアソシエイト。大学卒業後、専門商社で仕入れ業務と法人営業に従事し、カナダ滞在を経て、2020年8月よりCSOネットワークに参画。現在は、CSOネットワークにプロジェクトベースで携わりながら、NPO法人に勤務している。
サステナビリティ消費者会議(CCFS)×CSOネットワーク協働プロジェクトInstagramアカウント「LOVE×サステナ!~好きをサステナブルに~」